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鶴舞う形の群馬県。
by yosuie
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第96回全国高校野球選手権大会 群馬大会 健大高崎-前橋育英
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昨夏の甲子園を初出場で制した前橋育英。
一昨年春のセンバツでベスト4の健大高崎。
群馬の高校野球界で躍進著しい2校が、
3回戦で当たるという今年の群馬県予選。
注目のカードを高崎城南球場で観戦してきました。

1時間ほど前に到着しましたが、
球場の周辺はこの一戦を見に来た車と人でごった返し、
チケットを求める行列はスタンドの周りを回って、
住宅地まで延びていました。
第96回全国高校野球選手権大会 群馬大会 健大高崎-前橋育英_a0007229_09500975.jpg
育英は昨夏の優勝投手、高橋光成くんが、
ケガ明けで再びマウンドに。
2回戦は松井田相手に復活の投球を果たし、
この試合に万全の態勢で臨みます。

一方、健大は伝統の機動力野球と、
タイプの違う投手のリレーで優勝校相手に挑みます。

立ち上がりは高橋くんの力のある球に押され、
健大打線は沈黙します。
それでもランナーに出ると、持ち前の足でプレッシャーをかけ、
何度も牽制を誘います。
牽制の上手い高橋くんに刺される場面もありましたが、
執拗に次の塁を窺う姿勢が後に生きることになります。

育英が先制し、迎えた中盤。
徐々に制球が定まらなくなってきた高橋くんを攻める健大は、
6回に1死満塁というチャンスを迎えます。
しかし、ここでギアを上げた高橋くんの前に2者連続三振。
昨夏頂点に上り詰めたその経験と精神力で、
ピンチの場面を切り抜けると、
その裏工藤くんのタイムリーで待望の2点目が入り、残すは3回。
試合の行方が育英に傾きかけた7回に、ドラマが待っていました。

ストライクが先行しない高橋くんでしたが、
ゲッツーで2アウトまで来て、この回もしのぐかと思われたその後、
ヒットと四球で満塁としてしまいます。
厳しい状況の中投じた一球は打者に当たり、
押し出しでとうとう1点を与えてしまいます。
なお満塁からヒット、ヒット、エラーであっという間の5失点。
一転して残り2回で4点を追うことになった育英。
しかし、3投手のリレーに攻略の糸口がつかめず、
結局このまま試合終了。

前橋育英の夏連覇の夢は、ここで潰えました。
健大は序盤から高橋くんに与え続けたプレッシャーが、
7回の一挙6得点に生きました。
冬場に骨折した高橋くんは、身体こそ昨年より大きくなっていましたが、
練習、実戦での投げ込みが不足していたのかもしれません。
中盤以降は制球が定まらなくなり、健大打線につかまってしまいました。

両チームとも全体的なレベルが高く、
ブラバンの演奏、応援団の声援も素晴らしかったです。
夏空に満員のスタンドの熱気、高校野球の魅力を堪能した試合でした。
第96回全国高校野球選手権大会 群馬大会 健大高崎-前橋育英_a0007229_09505276.jpg



by yosuie | 2014-07-21 09:54 | スポーツ
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