鶴舞う形の群馬県。
by yosuie
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第96回全国高校野球選手権大会 群馬大会 健大高崎-前橋育英
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昨夏の甲子園を初出場で制した前橋育英。一昨年春のセンバツでベスト4の健大高崎。群馬の高校野球界で躍進著しい2校が、3回戦で当たるという今年の群馬県予選。注目のカードを高崎城南球場で観戦してきました。 1時間ほど前に到着しましたが、球場の周辺はこの一戦を見に来た車と人でごった返し、チケットを求める行列はスタンドの周りを回って、住宅地まで延びていました。育英は昨夏の優勝投手、高橋光成くんが、ケガ明けで再びマウンドに。2回戦は松井田相手に復活の投球を果たし、この試合に万全の態勢で臨みます。 一方、健大は伝統の機動力野球と、タイプの違う投手のリレーで優勝校相手に挑みます。 立ち上がりは高橋くんの力のある球に押され、健大打線は沈黙します。それでもランナーに出ると、持ち前の足でプレッシャーをかけ、何度も牽制を誘います。牽制の上手い高橋くんに刺される場面もありましたが、執拗に次の塁を窺う姿勢が後に生きることになります。 育英が先制し、迎えた中盤。徐々に制球が定まらなくなってきた高橋くんを攻める健大は、6回に1死満塁というチャンスを迎えます。しかし、ここでギアを上げた高橋くんの前に2者連続三振。昨夏頂点に上り詰めたその経験と精神力で、ピンチの場面を切り抜けると、その裏工藤くんのタイムリーで待望の2点目が入り、残すは3回。試合の行方が育英に傾きかけた7回に、ドラマが待っていました。 ストライクが先行しない高橋くんでしたが、ゲッツーで2アウトまで来て、この回もしのぐかと思われたその後、ヒットと四球で満塁としてしまいます。厳しい状況の中投じた一球は打者に当たり、押し出しでとうとう1点を与えてしまいます。なお満塁からヒット、ヒット、エラーであっという間の5失点。一転して残り2回で4点を追うことになった育英。しかし、3投手のリレーに攻略の糸口がつかめず、結局このまま試合終了。 前橋育英の夏連覇の夢は、ここで潰えました。健大は序盤から高橋くんに与え続けたプレッシャーが、7回の一挙6得点に生きました。冬場に骨折した高橋くんは、身体こそ昨年より大きくなっていましたが、練習、実戦での投げ込みが不足していたのかもしれません。中盤以降は制球が定まらなくなり、健大打線につかまってしまいました。 両チームとも全体的なレベルが高く、ブラバンの演奏、応援団の声援も素晴らしかったです。夏空に満員のスタンドの熱気、高校野球の魅力を堪能した試合でした。
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